リンパとは |
人間の体の約70%は水分です。
この水分というのは、血液、リンパ液、組織液からなります。
リンパ液は、血液が血管を流れるのとおなじように、毛細リンパ管を通って体の様々な部分に張り巡らされています。
全身のリンパの流れは、右側と左側とでは異なる経路を持っています。
●右側のリンパ
右腕と右上半身の浅いリンパが右リンパ本幹に集まり、右側の鎖骨下で静脈血と合流し、心臓に戻ります。
●左側のリンパ
下半身の浅いリンパからお腹の深いリンパへと向かい、胸管を通り、左上半身のリンパと合流します。その後、左側の鎖骨下で静脈血と合流し、心臓に戻ります。
※浅いリンパは、皮膚のすぐ下の静脈の近くを流れています。そのため、マッサージやストレッチでリンパの流れを良くすることで、むくみや筋肉疲労、体のコリや張りが解消されるほか、体内のリンパ液の新陳代謝も良くなり、美肌やダイエットにもつながります。
※深いリンパは、体の深部を流れているリンパです。血管に沿って流れ、内臓に絡みつくように張り巡らされています。刺激を与えることでリンパの流れが良くなり、内臓の働きを良くします。
リンパ管は血管とは異なり、常に循環しているのではなく、心臓に向かう一方通行となっています。
血管が心臓によるポンプ機能で血管内を流れるのに対し、リンパ系には心臓のようなポンプ機能がありません。
代わりに、リンパ管自体が自発的に拍動するポンプ機能があり、この拍動によってリンパ液に流れが生じます。
ただし、心臓のポンプのように強力ではないため、ゆっくりと流れています。
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